電力自由化安くならないのはなぜ?理由と改善策【2023年最新】

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電力の自由化によって、各社さまざまなCMを打ち出しています。
「月々の電気代をなんとかしたい方」にはとても魅力的に移りますが、実際のところ安くなるとは限りません。

「電力会社を変えたけど、電力料金がさほど変わらないのはどうして?」
「オススメされて変えてみたけど、電気料金が逆に上がった。騙されたのかな?」

このように、「安くなる」という電力自由化の謳い文句が先行してしまった結果、メリットではなくデメリットの影響を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に、電力料金がなぜ安くならないのか、安くするためにはどうすれば良いのかを、この記事では解説いたします。

✔この記事の内容

  • 電力自由化で安くなった人と安くならなかった人の違い
  • どうすれば安くなる最適なプランを選べるか
  • 環境に合わせたプランの選び方

読み終わる頃には「電力会社を選ぶポイント」を理解でき、電力自由化へのモヤモヤが解消されるでしょう。
電力会社は大手を含め何百社もあり、料金プランにいたっては数え切れないくらいあるので、ご自身に合うプランが必ずあります。
それを見つけ出すためのヒントを載せていますので、ぜひご確認下さい。

電力自由化で安くなる人ならない人

電力自由化によって、「でんき」の選択肢は多種多様に用意されました。 そんな中、選択肢を間違えてしまうこともあると思います。「自由に選べる」ということは、選ぶ目を養わなければなりません。 間違った選択をすると、今まで電気代とさほど変わらくて「電力会社を変更した意味が無い」か、もしくは「電気代が高くなった」なんてことも。

多くの選択肢があるなかで「おトク」になる人は、以下を実践した方です。

  • 月ごとの電力使用量(kWh)の確認
  • 電気をよく使う時間帯を把握する
  • 料金プランで電力の単価を比較する
  • もしくは比較サイトでシミュレーションする
  • 自宅の環境を把握する
  • セットでお得になるプランが当てはまるかの確認
  • 以前と比べて電気を使用する環境が変わってないか見直す

安くならなかった方はこれらの観点で再度見直すことをオススメします。詳しくは続きを見ていきましょう。例を交えて具体的に解説しています。

環境に合わせたプランを選ぶ

使用環境を把握しよう

安くするために必須なのは、電気の「使用環境」を把握することです。
一度でも電力会社を変更した方は、ご自宅の電力量メーターが「スマートメーター」に置き変わっているでしょう。そのスマートメーターには30分おきに電力量を送信する、通信機能が備わっています。その通信機能により電気の使用環境を細かく把握できるようになりました。現在契約中の電力会社には、送られてきたデータを確認できるWEBサイトやアプリがあります。
そこで確認できるのは主に、

  • 一日の電力使用状況を示したグラフ
  • 過去の電力使用量(月や週ごと)
  • 料金明細

上記のデータです。

これらを参考に、ご自身の使用環境を把握しましょう。

「環境に合ったプラン」を選ぶための参考例

ここでは、「一般的な料金プラン」から「電力量を基準にしたプラン」へ乗り換える場合の例を、解説します。

【基本プラン】
電力料金の構成でもっとも一般的な「従量電灯(じゅうりょうでんとう)」について、まず解説いたします。 細かい部分を除けばこの計算方式は「使った分だけお支払い」という、とてもシンプルなものです。
計算式は「基本料金 + 使用量」。ただし使用量に関しては、段階に応じて単価が上がります。 以下の表が分かりやすいのでご覧ください。

単位料金単価(円
基本料金最初の10kWhまで1契約400円
電力料金1段階10kWh~120kWhまで1kWh23.8円
2段階120kWh~300kWhまで1kWh28.2円
3段階300kWh以降1kWh30.8円

※この表は一例で、価格は参考値です。

【電力量基準のプラン】
次に電力量基準のプランの特徴を解説します。 よくあるのは電力量が多い方向けのプランで、リモートワークの方や家族が3人以上いる方にオススメです。

次の表では、先ほどの従量電灯を比較対象にしています。

単位従量電灯A社B社
基本料金最初の10kWhまで1契約400円360円なし(0円)
電力料金1段階10kWh~120kWhまで1kWh23.8円23.5円一律
26.1円
2段階120kWh~300kWhまで1kWh28.2円27.0円
3段階300kWh以降1kWh30.8円28.0円

※この表は一例で、価格は参考値です。

ここから分かるように、A社では3段階目から単価に差が出ます。使えば使うほど安くなるでしょう。また段階がなく一律単価のB社では、従量電灯の3段階目より明らかに単価が安いのです。こちらも300kWh以上電気をご使用の方は、お得になるのが分かります。

気を付けなければならないのは、「使用量が少ない方」です。
A社の場合、従量電灯の1・2段階(月300kWh以下の方)ではあまり単価の差が無いので、そんなに安くなりません。
またB社に至っては、従量電灯の1段階目より単価が高くなっています。したがって月の使用量が120kWh以下の方は、電気代が高くなるでしょう。

以上、電気の使用量が多い方向けのプランについて解説しました。
このように料金プランに応じて特徴があるので、ご自身の使用環境に合ったものを選択しましょう。ライフスタイルが変わった場合、注意が必要です。
仕事がリモートワークになったり、転職して就業時間が変わったり、結婚・出産などでご家族が増えたりなど。このような使用環境の変化が合ったとき、料金プランを見直す必要があります。

夜によく電気を使う人

日中、自宅に誰もいない世帯や、夜に家事を行う方は、夜間の電気代が安いプランを検討してみて下さい。夜間は電気の需要が落ちるため、料金単価が安いです。
その事を活かして料金プランを設定している電力会社があり、上手く生活にフィットしていれば電気代を安くことができるでしょう。

例として「シン・エナジー」の【夜】生活フィットプランをご紹介します。 このプランでは時間帯によって料金単価が違います。

時間帯シン・エナジー
生活フィットプラン
デイタイム
平日9時~18時
30.72円/kWh
ライフタイム
平日:8時~9時、18時~22時
休日:8時~22時
23.79円/kWh
ナイトタイム
22時~翌8時
19.00円/kWh

引用:シン・エナジー「【夜】生活フィットプラン」※価格は中部電力エリア

このようにナイトタイムの料金単価は、デイタイムより10円以上安いです。 22時以降に電気をよく使うのであれば、電気代を安くできるでしょう。

注意点としては下記の3点を覚えておきましょう。

■家から出る時は、家電の電源が切れているか確認する
エアコンや暖房器具は大きな電力を使用します。消し忘れが多いと単価の高いデイタイムで料金が加算されていきます。電源はしっかり確認しましょう。

■生活スタイルが変わる場合は料金プランを変更しなければならない
時間帯によって料金単価が変わるので、日中に自宅で過ごすことが多くなったり、ペットを飼ったりして昼間に電気を使うようになったら、早めにプランを変更しましょう。

■時間を気にしてストレスを貯めてしまう方
時間帯を気にしすぎて、ライフスタイルが窮屈に感じてしまう方にはオススメできません。特に休日など、日中自宅にいる時に電気の使用を躊躇してしまうでしょう。

休日によく電気を使う人

休日は家にいる方が多いと思うので、休日に安くなるプランがあったら良いですよね。 現代はコロナの影響もあり、外に出るのがリスクなので家にいる方が多くなります。
そこで「イデックスでんき」の「夜トクプラン」をご紹介します。

プラン名に夜トクとありますが、平日に比べて休日(土・日・祝)の単価を、安く設定しています。 以下の表をご覧ください。

8時~22時22時~翌8時
平日休日
夏・冬春・秋夏・冬春・秋
26.03円23.22円20.57円17.28円12.80円

引用:イデックスでんき「夜トクプラン」※価格は税込です。

季節毎にも違いますが、平日と休日で約6円の差があります。土日祝日が休みの方は検討してみる価値があるでしょう。また、夜間の単価も安いので「オール電化」の方にもオススメです。

注意点は下記の2点を覚えておきましょう。

■転職などで平日休みになった場合
環境の変化には注意しましょう。環境が変わる可能性がある場合、代わりになる料金プランも一緒に、検討する事をオススメします。

■安くなるかは電力使用量しだい
一人暮らしなど、あまり電気を使わない方には当てはまらないかもしれません。なので月々の電力量を把握した上で「料金のシミュレーション」を必ず行って下さい。

朝によく電気を使う人

朝早くに家事を行う方もいらっしゃるでしょう。 洗濯機を回したり、乾燥機を回したり、朝食や弁当などの準備で調理用家電を使用する方などです。
そういった方にもオススメのプランがあります。

「HISでんき」のママトクプランです。このプランは特徴的で、以下のようになっています。

  • 毎日2時間、電気料金が無料の時間帯がある
  • その時間帯はライフスタイルに合わせて3つの選択肢がある
  • 朝:6時~8時、夜:19時~21時もしくは22時~0時
  • ただし無料分には上限があり、月当たりの電力量に対して無料時間帯の使用量が6%まで

上限はありますが、上記で朝の無料時間帯に家事を済ませることができた場合、安くなる可能性があります。

このプランの注意点下記の2点です。

■いかに無料時間帯を上手く使えるか
プランを変更しただけでは逆に高くなるでしょう。無料時間帯を上手に使用しなければなりません。上限設定によって計算も複雑になるので、ぜひHISでんきの公式サイトでシミュレーションしてみて下さい。

■無料時間帯以外での電気の使用に気を使う
時間帯を気にしなければならないので、家事のやり残しなどが出た際に「損した気持ち」になるかもしれません。それが気にならない方は一度検討して見る価値があるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。料金プランには特徴があり、それぞれ注意点があります。
「〇〇でんき、安くなったから変えてみたら?」とオススメされたとしても、ご自身の環境に合うとは限りません。
やみくもに電力会社を変えても、電気代は安くならない場合があります。

その理由は、

  • 料金プランの特徴にライフスタイルが合っていない
  • 使用環境を把握してないため、プランの特徴を活かせてない
  • 料金のシミュレーションサイトを利用せず、なんとなくで選んだため

そして解決策は

  • 現在の電力会社のWEBサイトやアプリで使用状況を把握する
  • 料金プランのシミュレーションをする
  • シミュレーション結果を元に、ライフスタイルにあった料金プランに変更する

となります。

電力自由化は「電気代を安くすること」が大きな目的の1つです。それを達成するため「選択肢(電力会社)」が増えるような仕組みになっており、ぞくぞくと企業が参入しています。
当記事を参考に、料金プランをもう一度見直してみましょう。

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